2018年4月18日
平成28年度下期助成課題成果報告会を開催しました。
当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は、上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。
平成30年4月18日(水)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、平成28年度下期採択課題の成果報告会が行われました。当財団の高園武治理事・科学技術振興課題審査委員会委員長の挨拶により開会し、以後、児玉柳太郎理事・事務局長の司会の下に進められました。該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、今回は表に示す13テーマの発表が行われました。多くの採択課題を限られた時間で発表頂くため発表12分、質疑応答2分と制限がありますが、その時間内で密度の濃い発表と質疑応答が行われました。
また、発表会終了後には交流会が開かれ、成果報告会の限られた時間では質問できなかった事項についての質疑や意見交換、異なる調査研究の実施者間での交流が図られました。今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。
成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成28年度下期:発表順)
課題名 | 発表者氏名(申請者) | 所属組織名(申請時) | |
---|---|---|---|
① | 超スマート社会(Society5.0)サービスプラットフォームの具体化に関する技術調査 | 佐土原 聡 | 横浜国立大学 |
② | 欧州における科学技術・学術政策と研究機関による戦略的パートナーシップに関する調査 | 望月麻友美 | 大阪大学 |
③ | 科学技術下流政策(イノベーション・社会実装)の現代政策的な分析 | 國谷 実 | (公社)科学技術国際交センター |
④ | 際立つ地域の魅力度アップ戦略とその実現に向けた着実なロードマップ展開に関する事例調査 | 中崎 正好 | (公財)全日本地域研究交流協会 |
⑤ | 社会的インパクト評価に関する調査研究-知財活動による地域振興事例- | 野呂 高樹 | (公財)未来工学研究所 |
⑥ | 科学技術の発展と社会環境の変化に伴う若年層の環境意識/行動の変化に関する基礎調査 | 松本 真哉 | (一社)未踏科学技術協会 |
⑦ | 研究指導者育成者の現況と異分野(特にスポーツ分野)における指導論に関する調査研究 | 安永 卓生 | (NPO)綜合画像研究支援 |
⑧ | 人事や人材育成におけるAI・ビッグデータ活用に関する調査研究 | 小野 昌之 | (一社)科学技術と経済の会 |
⑨ | 医療用人工知能の技術革新と国際競争力向上に資する制度設計に関する研究 | 奥村 貴史 | 国立保健医療科学院 |
⑩ | 農業生産における工業生産管理技術の適用に関する調査研究 | 石川悳也(橋口長和) | (一社)新技術協会 |
⑪ | 海洋調査研究観測機器等の供用化支援システム構築方策に関する調査研究 | 喜多河康二 | (公財)日本海洋科学振興財団 |
⑫ | 世界の測位衛星システムの技術動向と新しい利用市場に関する調査 | 小林 功典 | (一財)日本宇宙フォーラム |
⑬ | IoTを利用したリモートセンシングデータの高度化及び活用可能性に関する検討 | 福田徹(山本彩) | (一財)リモート・センシング技術センター |
(注)発表者氏名(申請者)の表記は、助成の申請者が都合で発表できない場合、代理の方が発表したことを示す。