2018年10月23日
平成29年度上期助成課題成果報告会を開催しました。
当財団では、大学、研究機関、公益的な調査研究団体等に所属する研究者・技術者を対象として、科学技術に関する政策の立案・推進、社会経済との関連、コミュニケーション、人材育成、発展動向等に関する調査研究を助成する「科学技術調査研究助成」事業を行っています。
募集は年に2回、上期と下期に分けて行われ、通常は、上期採択課題は4月から年度末まで、下期採択課題は10月から次年度の9月末までの間に調査研究が実施されます。
成果報告会は、1年間の調査研究を終えた半年後に、調査研究を行った方々にその成果の概要を発表して頂き、成果を普及する場となります。
平成30年10月23日(火)午後に法曹会館(東京都千代田区霞が関1-1-1)において、平成29年度上期採択課題他の成果報告会が行われました。
当財団の高園武治理事・科学技術振興課題審査委員会委員長の挨拶により開会し、以後、児玉柳太郎理事・事務局長の司会の下に進められました。
該当する期に助成を受けたすべての課題について発表を行うことを原則としており、今回は表に示す14テーマについて、限られた時間でしたが密度の濃い発表と質疑応答が行われました。
また、発表会終了後には交流会が開かれ、石田寛人(一社)技術同友会代表理事・幹事の乾杯のご発声に続いて、成果報告会の限られた時間では質問できなかった事項についての質疑や意見交換、異なる調査研究の実施者間での交流が図られました。今期の発表会に係る課題の成果の概要は当財団のホームページでご覧いただけます。
成果報告会で報告された科学技術調査研究助成課題(平成29年度上期他:発表順)
課題名 | 発表者氏名 (申請者) |
所属組織名 (申請時) |
|
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① | 世界市場における過去の萌芽技術への資金投入有無と成功の因果調査 | 橋本 文彦 | 大阪市立大学 大学院経済学研究科 |
② | 障害者のSTEM教育、STEMキャリア支援についての比較調査研究 | 山本 智史 | (公財)未来工学研究所 |
③ | 社会インフラ分野におけるビッグデータの利活用に関する調査研究 | 丸山 剛司 | (一財)公務人材開発協会 |
④ | 「IoT時代のもの作りの変質と新産業創出の考え方」に関する研究 | 蛭田 史郎 | (一社)技術同友会 |
⑤ | 人とロボットの良好なインタラクションの構築に関する調査研究 | 朴木 秀明 | (一社)新技術協会 |
⑥ | バイオミメティックスの学理に基づくモノづくりの動向調査 | 羽田 肇 (河本邦仁) |
(一社)未踏科学技術協会 |
⑦ | Beyond 5GとAIが織りなすIoTの世界-東京五輪とその後に向けた情報革新技術- | 山崎 悟史 | 沼津工業高等専門学校 |
⑧ | 農業改革におけるIoT・ビッグデータ活用に関する調査研究 | 友澤 孝 | (一社)科学技術と経済の会 |
⑨ | 畜産業・水産業・農業が同時並行して進展する為の要素技術調査 | 中崎 正好 | (公財)全日本地域研究交流協会 |
⑩ | 短期訪問外国人研究者及び理工系学生等の交流見学支援用のシステム開発 | 國谷 実 (干場静夫) |
(公社)科学技術国際交流センター |
⑪ | 「新たな産業構造下における産業界のグローバル人材育成の課題とあり方」に関する研究 | 高島 征二 | (一社)技術同友会 |
⑫ | モンゴルにおける技術者高等教育プログラムに対する支援方法の検討 | 天内 和人 | 徳山工業高等専門学校 |
⑬ | 「世界の宇宙を活用した教育・人材育成の取組みに関する調査」 | 吉村 善範 (白石剛) |
(一財)日本宇宙フォーラム |
⑭ | 若者向けエネルギー教育プログラムの社会定着に向けた手法改善と人材育成に関する研究 | 栁下 正治 | (一社)環境政策対話研究所 |
(注)発表者氏名(申請者)の表記は、助成の申請者が都合で発表できない場合、代理の方が発表したことを示す。